眉アートメイクは何故1回で完成しないの?
- artmakeyamaguchi
- 5月5日
- 読了時間: 3分
更新日:5月11日
お客様からよくいただくご質問の1つ
「眉アートメイクの施術は、何故3回も必要なの?1回で終わらせることはできないの?」
という疑問にお答えしていこうと思います。
眉アートメイクは1回の施術で2時間~3時間ほどかかりますし、コストもかかるため、
1回で終わらせることができるならそうしたい!というお気持ちは本当によくわかります。
クリニックによっては、1〜2回の施術で完成させる所もあります。
そのような中で、私が手がけるアートメイクは、基本的に完成までに3回の施術が必要となりますが、お客様にとっても、施術者にとってもリスクが少なく、安全な方法であると思っています。
今回はその理由を少しお話ししていこうと思います。
① 皮膚の性質
アートメイクは皮膚の浅い層に色素(インク)を入れる施術ですが、肌は、約4週間の間に古い皮膚から新しい皮膚に生まれ変わります。アートメイクを施すと、4週間の間で色素を入れた場所が徐々に押し上げられ、剥がれ落ちていきますが、全く色味がなくなってしまう、といわけではありません。1回目は、施術直後からだいたい30%程度の色味が残る様に作っていきます。それを3回繰り返すことで、色味を定着させていくのです。
ここで、だったら、色素を入れる層をもっと深くすれば良いのでは?という疑問が浮かんでくるかと思います。確かに、深く色素を入れたら、1回で完結!するかもしれまんが、それってアートメイクではなく刺青に近いことです…
② アートメイクと刺青の違い
アートメイクが、皮膚の浅い層に色素を入れるのに対し、刺青は皮膚の深い層に色素をいれていきます。刺青は色落ちすることなく、永久的に色が残りますが、眉に行うのには不向きです。というのも、ふんわりとした柔らかい質感や、素顔になじむ自然な仕上がりは、刺青では再現できないからです。
濃淡がついたふんわりした質感を作るためには、各回の定着が薄く、影のように重なって残ることが必要不可欠です。もし、眉に刺青を入れてしまったら、のっぺりとした立体感のない、(この人、眉毛やりました…!)と、はた目にも違和感を感じる仕上がりとなってしまうと思います。
③ 施術上の特徴
アートメイクは一度入れると、薄くなるまでに数年はかかります。
一度色味が定着してしまうと、「濃いものを薄くする」「太いものを細くする」「長いものを短くする」という事は難しくなります。
私が手がけるアートメイクでは、1回目は30%程度の色味が残るように控えめに作ることで、2回目の施術時にもデザインの変更や調整ができるようになっています。
初回の眉アートメイク施術を受けた後で、2回目はもう少しデザインを変えてみたい、やっぱり戻したい、といったリクエストにも応じることができます。
お洋服で例えるならば、1回目は仮縫いの状態です。
嫌だった場合、ほどいて縫い直す事ができます。2回目は本縫いです。ここでしっかりとデザインを決めて方向性を固めていきます。3回目は細部を整える、きめ細やかな作業です。
仕立て屋さんがオーダーメイドでお客様の体にピッタリとフィットするお洋服を仕立てるように
私もこのようにして、あなただけの眉をオートクチュールで仕上げていくのです。
眉は顔の印象を決める上でとても大切な役割を担っています。
いきなり濃い仕上がりとなり、調整が効かなくなってしまうよりも、3回の施術を通して
慎重に、かつお客様が心からご納得いただける仕上がりにしたい、というのが私の思いでもあります。
アートメイクが完成すれば、快適な眉ライフを送れること間違いなし
素敵な眉づくりのお手伝いをさせていただけると幸せです。
アートメイク看護師 山口香織